クレヨンを最後に使ったのはいつだったかなと振り返ってみると思い出せない自分がいることに気づきます。子供の頃、みんながさわったことのある文房具の一つ。想像に任せてクレヨンでらくがきを描いていたころから、次第に塗り絵など枠の中に色をぬることが多くなり、いつのまにかペンを使うことが多くなってきました。今ではパソコンをつかって画面で色をぬり、プリンターが紙に色を塗ってくれる時代です。
そんな中ふとHPでみかけたクレヨンのパッケージデザインに目がとまり、懐かしいパッケージデザインで秀逸なレイアウトとフォントデザイン。蓋の裏側とクレヨンを巻いてある紙まで細かいところまでデザインされています。ひとめ惚れしてしまったデザイン、それが王様クレヨン20色(王様クレイヨン)です。
王様クレヨンは2020年8月にクラウドファンディングで復刻しています。もともとは、大正中期に学童教育で提唱された自由画運動の時代から始まりました。いくつものクレヨンが文具店に並びはじめるなか、柔らかな描き心地と、手や服を汚さないようにという子供達への思いなど、品質がいちばん良いクレヨンの王様でありたいという願いのもとで「王様クレィヨン」が誕生します。箱に描かれたレトロで可愛らしいデザインは、大人や子供たちに愛され続けながら平成初期の製造中止まで受け継がれておりました。(王様クレイヨン社のHP https://king-crayon.com/ から引用)
今はふるさと納税の返礼品での展開ですが、素敵なデザインなので近いうちに文房具屋で購入できるようになってほしいと願っています。
他にも、私たちが小さな頃使っていたクレヨンやクレパスは、秀逸なデザインのパッケージで復刻していました。
次に紹介するのは、わたしもよく使っていたクレヨンの1955年発売の、復刻版ぺんてるくれよん25色(ぺんてる)です。
最近のクレヨンとは違った色名、懐かしさを超えた隅々まで行き届いた細かな気配りのきいたデザインです。
こちらは2008年9月に10000個限定で復刻しています。
さらに、もっとレトロに感じるデザインを復刻させているのがほんとのクレパス16色(サクラ)です。
こちらはクレパスですが、昭和初期のデザインを外箱から中身の装丁まで忠実に再現しており、色と文字で表現されたそのデザインは、時代性がどのような要素で表現できるかを極めてシンプルに表現している一品です。
創業90周年の限定品として2011年に復刻し、こちらは今も販売しています。またほんとのクレパスは1928年の発売ですが、現在のサクラクレパスのパッケージデザインも1969年から発売で、こちらもデザインはレトロな雰囲気が漂います。
もし絵を紙に描く機会があれば、こちらの紹介したクレヨンやクレパスを使って描こうとおもいます。使い込んだ後の汚れたクレヨンの箱の中身もまた新品とはちがった雰囲気がでて、それもまた机の上のインテリアになればと思います。
コメント